コスモスが咲き乱れて…

もう10月に入っているというのに、まるで真夏のような暑い一日でした。それでも車で走ればいたる所に薄紅色やしろ、ピンクが華麗なコスモスが咲き乱れ、風に揺られて美しい姿を見せてくれています。切花にして持ち帰り、女房の遺影に飾ってやろうと思うのですが、コスモスの花自体が可憐な花でひ弱さもあり、色が少し明るすぎることもあって止めておきました。
女房の遺影とお骨に花を供え始めて初めて知ったのですがお花の菊の高いこと、おまけにこの暑さですので直ぐに開いてしまってしおれて…白と黄色の菊を飾っているのですが、1週間は持ちません。しおれた花では可哀想と直ぐに買い求めますが、ほんの数本でも千五百円はします、お花って高いんですね、まあ四十九日が過ぎるまでは何時も綺麗な花でと思っていますので…
前回の日記を書いてから1週間が過ぎてしまいました。あの翌日は明石市でのらんちゅう品評会の審査で出かけ、仕事をしたり来客があったりと結構忙しい毎日です。今日はあさ7時から殆んど一日何も考えずにらんちゅうの水替えをやっていました。時々ふっと「あっ女房の昼御飯が…」とか午後1時過ぎた頃には「そろそろ病院へ行かなければ…」と思ってしまいます。まだ暫くはそんな状態が続くでしょう。6年の習慣とは中々抜けないものです。汗をかいて部屋に戻ると女房の遺影がありますので「あっそうか」と、少し寂しさを感じてしまいます。やはり未だ心の中のどこかで、病院で生きているように感じているのかもしれません。
さて、知らない間にコキン鳥の巣から雛の鳴声が聞こえてきました。アキクサノ雛の声も聞こえてきます。時間が止まっているのは私だけで、らんちゅうも小鳥たちも皆元気に生きて成長しています。落ち込んではいませんが、何もしない時間は少し一人になった実感を感じつつあります。頑張ります。